行政活動とのかかわり(3)巡回相談

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先日、帯広から30キロ強の道のりを車で移動して、清水町の役場に巡回相談で行ってきました。

北海道弁護士会連合会(道弁連)では、年に2回、弁護士不在の自治体へ出張し、無料相談を行う取り組みを続けています。

今回も相談枠自体は全部埋まったわけではありませんが、弁護士がいるならちょっと聞いてみたい、といった雰囲気でご相談に訪れていただけたようには感じました。

 

十勝地区での取り組み

さらに、遠隔地での法律相談の機会を設けようということで、十勝地区所在の弁護士は各自治体と連携し、巡回して無料相談を行っています。

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こちらも相談枠が全部埋まって盛況ということまでにはなっていませんが、一定の相談件数はあるようです。ただ、私が担当した日は、たまたま相談がなかったり、大雪で行けなかったりといったこともありましたが、今後より周知されていくことを期待しているところです。

 

弁護士の出張相談

さて、弁護士の出張相談というと、日々新聞折込のチラシが舞い込んできて、債務整理やB型肝炎訴訟の手続に関して相談料無料を掲げ、遠くから弁護士が出張相談をこなしているといった様子を目にすることも多くなりました。

確かに、そのような事件に特化すれば、費用をかけて広告を出したり出張してきても、商売として成り立つということではあるのでしょう。

ただ、法的な紛争は類型的なものに留まりませんし、経済的に意味がある事案ばかりであるとは限りません。それでも、地元の弁護士が何とか対処をしていこうということで、この地域では多くの弁護士が一生懸命やっています。

 

今後に向けて

昨今の時世、経済的に成り立たないことは社会的に役に立たないことを意味する、という考え方をとる人も少なくはありません。

自治体での巡回相談については、小さな事件が少なくないですし、事件の受任に即つながるとは限りません。そこで、このような活動についても、無駄な活動であるとの評価はあり得ますし、その意味ではいつまで持続可能か、という問題はあります。

しかし、可能な限り、多少なりとも遠隔地での弁護士へのアクセスの方法が確保できるような取り組みを地道に続けていくことは、なお社会的にも有用なことではあるように思っています。