行政活動とのかかわり(8)まとめ

昨今の弁護士業界を取り巻く環境についての認識は様々ですが、中には極めてアヴァンギャルドな意見を目にすることもあります1

弁護士業界の困難は、多くの中小企業の経営や国民生活が困難になっていることの反映であるとともに、この業界が狭い国内の訴訟業務にだけ目を向け、より広範な企業や団体、国民に法的サービスを提供しようとする努力を怠ってきたことに主たる原因があります。
(中略)
元気な若手弁護士の姿がこれまで弁護士がいなかった地域や企業、団体に広がり、さらには海外へと広がっていけば、さらに多くの若者や様々な分野の経験者がロースクールを目指します。今の縮小的動きから、拡大再生産の波が起こります。

なるほどそうですよね!!

元気な若手弁護士である私2も、これまで弁護士がいなかった地域や企業、団体で、「社会の隅々まで法の支配」を普及発展させるべく日々試行錯誤しています。

これまで取り上げてきた行政活動へのかかわりもその一環です3

 

Spread the rule of law to every corner of our society!







 

Catch big waves of the judicial system revolution!

以上、司法制度改革のビッグウェーブ来たぜ!日本の津々浦々に拡大再生産の波到来!とまとめておくことができるでしょう4

このところ、弁護士の魅力を発信する取り組みを全国展開しよう!と日弁連は力を入れています。大変結構なことだと思います。

それなら私もできるだけのことはしなければなりません。

とはいえ、私ができるとすれば、まずは、できるだけ公益的な活動も実際にやってみて、そうした活動の存在を広く知っていただくようにすることでしょうか。そして、これからこの道を目指す方々には、そのような活動の意義と課題を過不足なく認識していただきたいと願っています5。その上で志願してくれる方が増えるのであれば大いに歓迎すべきことです6

今後も、弁護士の魅力は何かということを私なりに伝えていきたいと思いますが、多少なりとも何か役に立つようなことがあれば喜ばしいことです。

 

 



  1. 「ロースクールと法曹の未来を創る会」設立趣旨・活動方針 

  2. 「若手」の定義については争いあるも、主観説を相当と解する。 

  3. もちろん、それ以外にも、書類の煩雑さに頭を抱えながら法テラスの事件を受け、扶助審査を担当し、国選事件もやって、地場の中小企業に顔を広める努力をして、そして種々雑多な会務に追われている。いや、そんなの私だけではなく、どこの弁護士でも概ねそういうものだろう。 

  4. 頭を冷やした方がよいだろう。 

  5. 無論、弁護士の業界に対する現状認識は人それぞれであろうし、様々な意見があって然るべきことではあるが、自業界へ人材を誘導しようとする余り、必要以上に未来への幻想を振りまいたり、現状を過剰に盛って表現したりすることは、慎むべきことである。そのような行動は弁護士に対する社会の信頼を益々損なうものとなりはしないのであろうか。 

  6. 付言すると、収入の問題は非常にセンシティブで、儲かっていると公表すればやっかみを受けるし、稼げないと公表すれば信用に関わる、といった理由によりいずれにしても表に出にくい。今後、ロースクール進学や司法試験受験を目指す人は、統計資料を活用したり、先輩方に実情を率直に尋ねることで、現状を冷静に把握して志望の可否を決断するのがよいと思われる。