集団的自衛権の行使容認に反対する集会

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平成26年10月8日、日比谷公園内の野外音楽堂にて、日本弁護士連合会の主催で「閣議決定撤回!憲法違反の集団的自衛権行使に反対する10・8日比谷野音大集会&パレード」と題する集会が行われました。

憲法問題対策本部の委員となっている当職も参加することになりましたので、その様子をご報告をしたいと思います。

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まずは、日本弁護士連合会村越進会長の開会挨拶。一層の奮起を期待したいと思います。

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上野千鶴子先生ご登壇。今日は学友が成田闘争で死んだ命日だとか最初はしんみりと語っていましたが、皆さんは法律家団体なんだから失われた法に対する信頼を取り戻す責任がある、との厳しい主張に圧倒されました。

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青井未帆先生ご登壇。「最近は憲法が最高法規ではないなどと言っている学者がいる。」などと痛烈な批判を展開し、意外な迫力に闘う憲法学者という雰囲気を感じました。

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日比谷野外音楽堂を聴衆が埋め尽くしていたところを見ると、集まったのはおよそ3000人くらいではないかと思います。

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集会後、銀座でデモ行進を行いました。煌びやかなネオンの中を歩く弁護士の一団というのも異様な光景のように思いましたが、インパクトはいかほどなものでしょうか。

日本は既に民主主義が確立されている国であるだとか、選挙で選ばれた多数派の決めたことには文句言うなだとか、危うい誤解をしている人が最近は増えているように感じます。しかし、民主主義の建前を取っている各国においても、その民主主義の質には間違いなく良し悪しがあります。

元々、民主主義は、一人の王様が治めるより、あるいは少数の貴族が治めるよりも、多数の総意に基づく統治をすることが最もその構成員の自由に資する、ということを理由に生み出された政治体制でした。故に、形としては民主主義的に選任された政権であっても、多くの人がおかしいと思うようなことをするのであれば、それはおかしいと実際に行動して言わなければなりませんし、それがおかしいと言える自由は何としてでも守らなければならない価値だと思います。

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