城跡と裁判所(3)篠山簡易裁判所

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兵庫県篠山市にある篠山城跡に向かいました。篠山市は兵庫県の山間部に位置する人口4万3000人くらいの街で、市街地は今も城下町の雰囲気を良く残しています。

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城跡から200メートルくらいの距離に篠山簡易裁判所がありました。もっとも、どこにでもありそうな裁判所の建物ではあります。裁判所の現庁舎は城跡からはちょっとだけ離れてはいます。城跡に一番近い場所には、篠山市役所の立派な庁舎が建っています。

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さて、城跡と現在の裁判所との間には、篠山市立歴史美術館という施設があります。この建物は30年余り前までは裁判所として実際に使われており、木造の裁判所建物としては現存する最古のものだということです。今の裁判所よりも格調が高い外見に見えるのは気のせいでしょうか。

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美術館内には、美術品の展示がされているだけではなく、昔のままの法廷が保存されています。これもまた非常にクラシックなスタイルで格調の高さを感じます。このような法廷でしびれるような弁論を打ってみたりしたいものです。

 

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ところで、篠山は丹波焼の里ですが、丹波焼といえば陶芸家である西端大備さんのことを思い出します。西端さんは京大法学部の1年先輩で、在学中は普通に法律の勉強をしていました。ところが、4回生が終わるころ、突如として陶芸の道に入るというのです。それはもうびっくりしたのですが、しばらく京都に残って陶芸を学んだ後、丹波焼の窯元であるご実家に帰られて創作活動に入っていました。そして、若手陶芸家の中でも徐々に頭角を現していたのですが、2010年に突如として帰らぬ人となってしまいました。

故人はもう帰ってはこないのですが、作品は残り続けています。私のような弁護士であれば、後世に残る仕事を成し遂げられるかどうか分からないことを思えば、有り難いことなのだと思います。私の手元にある作品も、丹波焼らしい素朴さを備えつつ力強さを感じるもので、今も見る度に故人を偲んでいます。