自由、平等、友愛

Unité, indivisibilité de la République. Liberté, égalité, fraternité, ou la mort.
(共和国の一体性および不可分性。自由、平等、友愛、さもなくば死。)

これは、フランス革命におけるスローガンです。

さすがに強烈過ぎるので「さもなくば死。」とまでは言わなくなったようですが、“Liberté, Égalité, Fraternité”(自由、平等、友愛)は、現在でもフランス共和国の標語として掲げられています。

さて、それはフランスのことじゃないか、美しい国である我らが日本においては関係ない、と考える人も最近は多いのかもしれません。

しかし、自由も平等も友愛もない世の中で生きるくらいなら死んだ方がマシだ、と訴えたこのスローガンには、国を超えた普遍性があります。個人がその尊厳を保持し、かつそれが可能となる社会を築くという理想の意義は、洋の東西を問わないものです。

現代の日本に生起される問題を観察していると、精神的自由は徐々に奪われ、一方では猛威を振るう経済的自由が個人と地域の平等を破壊し、それらの狭間で、健全な民主制の基盤として維持すべき友愛が損なわれつつあると感じます。

これらを匡正することこそ、人々の共同体である社会の求める理想であり、弁護士がその職務を通じて果たすべき究極の目標であると考えています。

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